2008.07.26
![]() | 中原中也全詩集 (角川ソフィア文庫 360) (2007/10) 中原 中也 商品詳細を見る |
![]() | 汚れつちまつた悲しみに…―中原中也詩集 (集英社文庫) (集英社文庫) (1991/01/20) 中原 中也 商品詳細を見る |
コレ↑のお陰か、最近じわじわ読む人が増えていそうな中原中也。
でも「全詩集」というだけあって、ページ数はまさかの797。
詩集の概念が覆されてしまいますね。
ちなみに筋肉少女帯の歌にも詩がたびたび引用されています。
『スラッシュ禅問答』や『リルカの葬列』、『サーチライト』では「中也のパクリはもうやめたのかい?」と、自虐的な部分も見られます。
>中原中也は、山口県山口市湯田温泉生まれの詩人・歌人・翻訳家。旧姓柏村。350篇以上もの詩を残し、それらの一部は、中也自身が編纂した詩集『山羊の歌』『在りし日の歌』に収録されている。また、『ランボオ詩集』を出すなど、フランスの詩人の紹介にもつとめた。
30歳で夭折したエピソードも有名ですね。
自分が最も気に入った詩は、「野卑時代」。
>星は綺麗と、誰でも云ふが、
>それは大概、ウソでせう
>星を見る時、人はガツカリ
>自分の卑少を、思ひ出すのだ
>星を見る時、愉快な人は
>今時滅多にゐるものでなく
>星を見る時、愉快な人は
>今時、孤独であるかもしれぬ
>それよ、混迷、卑怯に野卑に
>人々多忙のせゐにてあれば
>文明開化と人云ふけれど
>野蛮開発と僕は呼びます
>勿論、これも一つの過程
>何が出てくるかはしれないが
>星を見る時、しかめつらして
>僕もこの頃、生きてるのです
分かりやすい詩ですが、一読してストンと落ちたのはこれでした。
サークルの面々からは、
『春日狂想』
『冷酷の歌』(とくに3)
『羊の歌』
をオススメされました。
読んでみると、確かにいい。
なるほど、これは再読しがいがあります。
『春日狂想』は件の『リルカの葬列』に引用されていて、自分でも気に入っていた詩でした。
個人的に、『冷酷の歌』はどこか尾崎翠を思わせる部分がありました。
「惨しい(いたましい)」という言葉のせいでしょうか。
何にせよ、まぁまぁ楽しめました。
知人と読み比べすると面白いかもしれませんね。
/ home /


